ベイヒルがメジャー開催地以外のコースで難易度が最も高いとされたのは、わずか5年前のことだ。パー70のコースとして開催された3大会のうち、最後の大会となった2009年の平均スコアは実にパーに対して+2.190ストロークだったのである。しかし翌年以来、今年で5年連続でパー72のコースとして「アーノルド・パーマーインビテーショナル」を開催することになる同コースは、今週のスコアが予想通りのものになれば、その難易度の高さはフロリダ・スウィングと呼ばれる一連のフロリダを舞台とする連戦(全4試合)の中でも3番目に位置することになる。
「WGCキャデラック選手権」の開催地であるトランプナショナルドラール、そして「バルスパー選手権」の開催地であるコッパーヘッドの平均スコアがそれぞれ+1.852及び+1.433となる中、ベイヒルでも近年のような好スコアは生まれにくくなることが予想される(パー70の「ザ・ホンダクラシック」開催のP G Aナショナルは+0.408と比較的落ち着いた平均スコアとなった)。
ベイヒルに関して際立つのは、規定打数の増加と共に合計スコアも上昇傾向にあるところだ。昨年の出場選手による平均スコアは、規定打数に対し+0.928ストロークとなっており、これはメジャー開催地以外のパー72のコースでは3番目に高い難易度となる。2010年にアーニー・エルスが同大会を通算11アンダーの「277」ストロークで優勝して以来、2011年にトロフィーを掲げたマーティン・レアードは通算8アンダーの「280」、そしてその後の2年間は、連覇を果たしディフェンディングチャンピオンとして今大会に臨むタイガー・ウッズが2年連続で通算13アンダーの「275」を記録する形で優勝スコアは推移している。
「アーノルド・パーマーインビテーショナル」は120人の招待選手にしか門戸が開かれていない限定的な大会である為、経験が大きく物を言うのは言うに及ばず、予選通過を果たすとなると、一度でもここでのプレーを経験した選手に利があるのは明白である。1980年以来、初出場でこの大会を制したのは1990年のロバート・ガメスのみであり、そのガメスは1打差でグレッグ・ノーマンを振り切って優勝するにあたり、72ホール目でのイーグルを要したのである。それはガメスにとってそのラウンド2つ目のイーグルであり、最初のイーグルはパー5の6番で奪っている。ガメスは優勝したその大会で、一週間を通してパー5のホールを計12アンダーで回っており、今日でもそのパー5のスコアの重要性は変わっていない。
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