永久シード保持者の片山晋呉が5年ぶりの優勝で通算27勝目を挙げた。本戦で67をマークし、通算7アンダーで星野英正、冨山聡とのプレーオフに突入。1ホール目で制した。最後に勝った08年以降
テーラーメイド sldr ドライバーへの情熱を失いかけた時期もあったが、中嶋常幸の金言で意欲が復活。目標の40代賞金王に「新生・晋呉」で挑戦する。26回も味わったことのある過去とはひと味違った。80センチのウイニングパット。慎重に沈め、片山が5年の空白を埋めた。「初優勝とはまた違う。またやれるという実感があるね」。5年ぶりの27勝目は「復活ではなく新生」と言う通り、ニュー晋呉のお披露目式だった。
首位に1打差の終盤で見せ場をつくった。右手前にピンが切られた17番、18番はグリーン手前にバンカーや池がある。だが、「今の僕ならあそこに打てる」と果敢にピンを狙った。結果、いずれも2・5メートルに寄せた。18番はバーディーを取り損ねたが
タイトリスト 714 ap2ショットが同組で首位だった星野への重圧になりプレーオフにもつれ込ませた。 08年に3勝し賞金王になった翌年、マスターズで日本人最高位タイの4位に入った。ところがあこがれの舞台で持てる力を発揮したことで直後から虚脱感に襲われた。「どうしたらいいか分からない」。