12番でバーディを奪い、13番はボギー、さらに14番パー3でカラーから7ヤードをチップインして一進一退の末に4オーバーまで戻した。この間、予選カットラインは宮里のスコアに合わせるように4オーバーと5オーバーで行き来し、見守るギャラリーをハラハラさせた。そんな状況を知らない宮里は「自分の中でカットラインは4オーバーまでと決めていたので、ボードも見ませんでしたし、とにかく自分の
アイアンmb712でプレーだけに集中しました」。最終18番で1メートルのパーパットを沈めると、さすがに安堵の表情を浮かべた。
「後半に入って風は吹き始めましたが、この風ではスコアを落とす選手は少ないはず。今日のグリーン硬さやピンポジションを考えても
714 CB アイアン5オーバーでは予選通過が無理だと思いました」。宮里は今大会で優勝争いをした経験がない。事実として、むしろ予選カットライン上を渡り歩く経験が多かったことも、この日のラウンドに生かされた格好だ。