前述のように、そうした打ち方をしても (芝にほんの少しではあるが ボールは沈んでいるから) すぐに順回転をするボールを打つことは出来ない。
ただ、アッパー・ブローにパターを振れば、ハンド・ファーストのストロークとは逆の現象が起き、クラブ フェースがボールに当たる角度は大きくなるはずだ。つまり、パターの最適ロフトは 打ち方によって変わるということになる。ハンド・ファーストの打ち方をする人は ロフトの大きめなもの、そして、アッパー・ブローにパターを振る人は、ロフトの少なめなパターが適していると言うことになる訳だ。
右の表は主要パター・メーカーの各種モデルの標準的なロフトであるが、すべてが 2.5° - 4.0° の範囲内のものになっていることが分かるだろう。自分のパッティング・スタイルに合ったパターが何かを考える上で参考にして欲しい。いずれにしても、 望ましい転がりのボールを 狙った方向に 意図したスピードで打つには フェース面がボールに当たる時の角度、即ち、ダイナミック・ロフトに配慮する必要があると言うことだ。特に、ハンド・ファーストのパッティング・スタイル の人は ロフト不足の状態でボールを 打っている可能性が高いことに気付いて欲しいのである。
そうした打ち方をしている人は、ハンド・ファーストの度合いを減らすか、もっとロフトのあるパター に変えることで パッティングの精度を上げられる可能性があると言うことだ。