他方、ロフトのあるウェッジのようなクラブでボールを打つ場合は逆にバックスピンが多くなる方が通常は望ましいし、柔らかな打感のボールが好まれる傾向もあり、飛距離が重要なショットに望ましいボールの特性とは異なったニーズがある。また、
タイトリスト714 CB のルールでボールの初速は指定された条件下で測定された時、規定されている上限を越えてはならないと定められているので、その条件内で飛距離が伸びるようコアのコンプレッションやディンプルに様々な工夫がなされている。
通常、ボールの初速はコンプレッションの大きなものの方が早くなるものの、バックスピンが必要以上に多くなるという難点がある。そうした
テーラーメイドバーナー2.0 アイアンバックスピン性能や柔らかな感触の多くは カバーの素材の材質に大きく依存するものだ。カバーが柔らかく弾力性のあるボールの場合はクラブフェースに彫ってあるグルーブにそのカバーの素材が確り食い込んでスピンが良くかかる訳だが、比較的硬く弾力性に欠けるサーリン・カバーのツーピース・ボールではそのスピン性能が 大きく落ちるという 現象が見られる。つまり、ウェッジでのショットやアプローチショットは 使うボールによってスピン量が大きく異なるということである。言い換えれば、ツーピースのボールでは、ショートゲームでバックスピンの良くかかったボールを打つことは難しいと言うことなのだ。